やさしい日本語を身につけてみよう。

海外に出かけるなら、英語は勉強しておいた方が良いでしょう。でも、日本国内で外国人に声をかけるなら、英語より断然「やさしい日本語」をおすすめします。彼らは《日本に》来ているのです。簡単な日本語は話せます。「コニチワ」「アリガート」など発音によって聴きとりにくいかもしれませんが、せっかく日本に来たのだから、彼らも習った日本語を使ってみたいのです。

旅行者か留学生か移住者か、などによってどの程度の日本語を話せるかは異なりますが、簡単な日本語をゆっくり話せば、ヘタに英語をしゃべるより、通じる度合いが増すことが多いものです。

非英語圏からの移住者は、案外多いのです。それに、たくさんの言語を学ぶより、母語である日本語を少し工夫する方が、ずっと簡単です。

センテンスをなるべく短くする。やさしい言葉を使う。そして、ゆっくりはっきり話す。これだけで、外国人は感激してくれます。彼らがどんな順番で日本語を覚えていくかを勉強すれば、もっと理解度は増すのですが、そこまで要求はしません。この「やさしい日本語」を読むだけでも《おもてなしニッポン》の心とテクニックが十分見につきます。

コロナ禍で入国する外国人は減りましたが、帰国できない気の毒な外国人も、また大勢います。そして、彼らの方がより状況は深刻です。より良い国際関係を今後広げていくためにも、「やさしい日本語」とはどんな日本語か、身につけておいて、絶対損はありません。