至福の読書時間をお約束します。塩田武士の「存在のすべてを」
名アナウンサー久米宏氏をして「至高の愛」の物語、と言わしめた、とてつもなく素晴らしい小説。権力や地位に固執する権威主義者がスパイスとしているからこそ、芸術性の追求や深い愛情が尚一層胸に迫るのでしょう。令和の金字塔と言わせていただきます。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
名アナウンサー久米宏氏をして「至高の愛」の物語、と言わしめた、とてつもなく素晴らしい小説。権力や地位に固執する権威主義者がスパイスとしているからこそ、芸術性の追求や深い愛情が尚一層胸に迫るのでしょう。令和の金字塔と言わせていただきます。
将棋の世界は奥が深くて、はまると溺れそうですが、この2作品は「笑えます」。著者はきっと楽しんで書いていたんだろうなという想像がたやすく出来るくらい面白い。真田信繁と林鋭生。どちらも魅力たっぷりです。
日本の戦後最大未解決事件「グリコ・森永事件」を根底に描かれた、圧倒的リアリティで迫る傑作「罪の声」。そして塩田氏の元新聞記者という身分が、現代の情報の怖さ・脆さを巧みに描いた「歪んだ波紋」。どちらも読ませます。