儚いもの好きは日本人の性か?
桜や花火など、儚いもの好きの日本人は、太宰治のような、若くして入水自殺した作家への思慕も深いようです。「明るい方へ」の著者・太田治子さんは太宰治の娘でありながら、父を冷徹な目で見て書いています。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
桜や花火など、儚いもの好きの日本人は、太宰治のような、若くして入水自殺した作家への思慕も深いようです。「明るい方へ」の著者・太田治子さんは太宰治の娘でありながら、父を冷徹な目で見て書いています。
日本の戦後最大未解決事件「グリコ・森永事件」を根底に描かれた、圧倒的リアリティで迫る傑作「罪の声」。そして塩田氏の元新聞記者という身分が、現代の情報の怖さ・脆さを巧みに描いた「歪んだ波紋」。どちらも読ませます。