宮下洋一氏の新しい取り組み 死刑に関するノンフィクション
1か月後に処刑される死刑囚との面会から始まる、死刑に関する世界の実情を丹念に取材して書かれた、宮下洋一氏の最新作。「安楽死を遂げるまで」とはまた違った、氏の新しい一面が見られる《究極の死》についてのドキュメンタリーです。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
1か月後に処刑される死刑囚との面会から始まる、死刑に関する世界の実情を丹念に取材して書かれた、宮下洋一氏の最新作。「安楽死を遂げるまで」とはまた違った、氏の新しい一面が見られる《究極の死》についてのドキュメンタリーです。
死刑が必要だという心情は、実は時代劇やヒーローものによって操作された感情かもしれません。犯罪を犯さざるを得なかった被告の生い立ちを慮り、犯罪そのものを根絶する社会の必要性が、この本では静かに訥々と語られています。
カルロス・ゴーン被告の日産自動車在籍時の専横ぶりが、現在、裁判で取り上げられているという今朝のコラムを読んで、今、読み進めている平野啓一郎氏の「ある男」を結び付けました。金正恩・プーチンといった独裁者について、思いつくまま綴っています。
愛する人の本当の心を、あなたは知っていますか? 吉本ばななさんの書評「常に冷静に全てを観察している賢い主人公の感情が、優しく大きく揺れるたび、涙せずにはいられない」がこの長編の本髄を十分表現しています。名作です。
福山雅治と石田ゆり子で映画化された、ロングセラー恋愛小説。天才ギタリストと国際ジャーナリストという華やかな配役は、読書の妄想で楽しむも良し、映像でどっぷり浸るも良しです。