「私は私になっていく」痴呆とダンスを クリスティーン・ブライデンさんの名著をご紹介
認知症になることは、自分を失い、アイデンティティが将来持てなくなること・・・ そのような恐怖感を、誰もが持っているように思います。必死で防御するより、なってもある程度対処できるように準備してみては? 現実的におすすめの適書です。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
認知症になることは、自分を失い、アイデンティティが将来持てなくなること・・・ そのような恐怖感を、誰もが持っているように思います。必死で防御するより、なってもある程度対処できるように準備してみては? 現実的におすすめの適書です。
「幸せという花は、どんな場所にも咲かせることができる」かつて住んでいた家も美しかった庭も、手入れされずに荒れ放題。認知症になった祖母に代わって《再生》を模索する主人公・真芽。厳しい現実の先をやさしく照らす、心に沁みる感動作です。
記憶を失っても、その人がその人らしさをなくすことはありません。認知症は、周囲の理解に寄り、皆が穏やかに幸せに暮らせるようになる、忍耐ではなく愛情を試される病と言えるでしょうか。