GoToトラベルの中止が新聞に載った日に、このような本を紹介するのは、前向きなのか天邪鬼なのか・・・
とにかく私は旅行が好きです。この「旅が好きだ! 21人が見つけた新たな世界への扉」で紹介されているのは、普通のフェルンヴェーから、超サバイバルまでいろいろあって、気軽に読めます。ちなみにこの本は《14歳の世渡り術》というシリーズの中のもので、どちらかというと青少年向けなのですが、益田ミリさんのマンガに惹かれて借りてきました。
私の旅行はどちらかと言えば「軟弱」でしょう。全くの未知、言葉も通じない、衛生状態が不安、という場所へは、出かける勇気がありません。ツアーだったら、そういうのもいいかな、とか思うのですが。一人で砂漠を自転車で、とか冒険家が極地をきわめるとか、そういうのは本で楽しむことにしています。
それでも、一人で渡独し、仕事まで現地で見つけたというのは、やはり希有らしく、私の周りの人は、少し好奇の目で私を見ます。
以前、糊口をしのぐために事務の仕事をしていた時も、私のドイツでの生活の話とか、旅行の失敗談とかを聞きたがる社員はごく一部で、大部分の女性事務員たちは、芸能ニュースやドラマの話、会社の人事を話題にしていました。
彼女たちに「海外旅行に行きたくないの?」と私からすれば当たり前の質問をすると
・日本語が通じないところには怖いから行きたくない!
という明解なお答えをいただきました。なるほどねえ。
私は好奇心が旺盛だし、知識欲も学習意欲(身についているかどうかは別として)も人並み以上と自覚しているので、話が合う人を見つけると、嬉々として様々な体験談を披露しあいます。そうやって、コミュニケーションの輪が広がって、みんなが「世の中には、とにかくいろんな人がいて、いろんな価値観がある」と理解すれば、争い事(戦争など!)もなくなると思うんですけどね。
旅行の自粛、特に年末年始の帰郷ができない方々には大変お気の毒ですが、文明の利器を使って遠隔コミュニケーションを図ったり、旅行の本を読んで少しは旅情気分を味わっていただきたいものです。
旅が好きだ! 巻末におすすめ本が20種類も紹介されていて、お正月休みの読書計画にもうってつけ。妄想旅行へお出かけください。