高野登さんという大人物の存在を知ったのは、ビリギャルこと小林さやかさんの本がきっかけでした。「リッツ・カールトンが大切にするサービスを超える瞬間」を読んで、一度でいいから、彼のホテルに泊まってみたいと夢見ていましたが、退社して長野市長選に出馬されていたとは。
惜敗されて、「人とホスピタリティ研究所」を設立され、現在は押しも押されぬ《ホスピタリティの伝道師》。善光寺寺子屋「百年塾」の塾長を務めていらっしゃいます。
この「百年思考」は、文字通り100の講話で成り立っています。いい話に付箋をつけるのが私の読書法でもあるのですが、毎ページ毎ページ、ポストイットを貼り付けてしまい、途中で止めました。ホントに良い話ばかりなのです。
笠井宏美さんという塾頭の存在も大きかったですね。若くしてお亡くなりになってしまった、この素晴らしい女性に、読了後、心からの哀悼の意を表しました。
百年先を見すえて、私たちは何ができるか、何をするべきか
を真剣に考えながら、一日一日を大切に生きていこう、と、気持ちを新たにさせてくれた良書です。毎日見開き1ページずつ、未来を担う若者に読み聞かせてあげたい内容でした。