ビジョンとともに働くことの大切さを読む

私は転職歴が豊富です。ひとところにじっとしていることができない。飽き性なのか忍耐力がないのか移り気なのか。おそらく全部でしょう。

ひとつの会社で定年まで全うする人には、尊敬の念を抱くというか、私とは異人種だなあという感想を持ちます。社内で異動や転勤・出向などもあるでしょうから、ず~っと同じ仕事についているわけではないのでしょうが。最近では別の視点も持ちました。ラッキーだなあ、ずっと会社がつぶれずに存在してくれて、と。

いわゆる職人の方々には、自分の好きなことを一生続けられることへの羨望を感じます。

ビジョン。この英単語が日本人にどういう風に認識されているか、あやふやなのですが。中川政七商店 代表取締役会長の中川淳氏の説くビジョンは「モチベーションを産むもの」。ビジョンが示され、それに共感でき、やりがいを感じながら勤しむ。幸せな働き方ですよね。

では、どんなビジョンが求心力を持つVISIONたりえるのか。

そのことをしっかり会得できるのが、この本です。豊富な国内外の事例が示され、そもそも、なぜ今、日本が迷走しているのか、ひじょうにクリアに説明されています。

振り返ってみれば、私は「会社のビジョン」より「自分のビジョン」が常に優先で働いてきた気がします。だから大企業の「歯車になれ」的な仕事には、すぐ嫌気がさし、自分の意見が通る経営者に恵まれた時は、ある程度長続きしました。

今は個人事業主という立場なので、金銭的に切羽詰まらない限り、いやな仕事はおことわり、です。

でも、世の中の多くの人達は、んなこと言ってたらおまんまの食い上げなんだよ、という刹那的な立場か、とりあえず何かしてないと間が持たない、という人種にあたるんでしょうか。

自分が恵まれたポジションにいることに感謝しつつ。

多くの方が、夢を「みる」だけでなく、【叶える】、ためのアクションが起こせるように。この「ビジョンとともに働くということ」を一読すれば、きっとお役に立ちます。