もし、タイムトラベルが可能なら、あなたなら何をするか。そんな夢のような問いかけに、アメリカならではの回答は「ケネディ暗殺を阻止」という壮大なプランでした。
11/22/63という数字は、アメリカの大統領が公衆の面前で狙撃された、悲劇の日付です。暗殺を阻止すべく画策する主人公「僕」の前に訪れる危機、そして恋。上中下巻の大作ですが、最後までドキドキ・わくわくの展開で、読者の心をグッとつかんで放しません。
この本は、岩田店長の推薦の中の3冊でした。私はどちらかというと、翻訳モノはあまり読まないのですが、1万円選書の中にあって、このセレクトは異彩を放っていました。アメリカの歴史や古い文化も垣間見え、自分の世界の狭さを改めて感じたものです。
さて。タイムトラベルは現実的に可能なのでしょうか? 私が読んだ科学の本の知識では、未来へ行くことは可能だけど、過去へ戻るのは不可能という結論でした。もし過去へいけたら、この世はパラレルワールドだらけになってしまいます。未来は、普通では行けない、例えば200年後とかに行くことは、理論上可能だそうです。
アインシュタインの相対性理論だかにあったと思うのですが、光速に近づくと、時間の流れは遅くなる、というやつ、これを応用するのです。光よりも速い乗り物を作って、その中でしばらく過ごすと、乗り物の外の時間は普通に流れるので、おそらく近未来には行けるでしょう。ただし戻ることはできませんが。
まあ、いずれにしても、今のテクノロジーでは非現実的な話ばかりですね。
ドラえもんのポケットは四次元という設定ですが、この「次元」の話も、科学音痴の私になんとか理解できるモノがありました。それはまたいずれ綴りますね。
歴史を変えようとすると、どんな副作用が待っているか、「僕」の恋って? あんまり書くとネタバレになるので、あとはご自分でお読みください。長時間、トリップできることウケアイです。