シングルファザー・辻仁成氏。
作家、ミュージシャン、映画監督、演出家と多彩な顔を持つ氏は、ずっと自由業で、会社勤めの経験がないそうです。
この「パリの空の下で、息子とぼくの3000日」を読むと、息子君への溢れる愛情が伝わるのはもちろんなのですが、私はひじょうに”唾液腺”を刺激されました。
肩書に「料理人」というのも加えて、お店をゲリラ的に出されても良いのではと思われる、グルメな表現満載でした。
食事が大事というのは、深あああくうなずけます。料理の方法は、生きていく上で、できれば皆が身につけてほしい、大切なサバイバル手段だと思います。
パリという土地柄が、内容をひときわ”オシャレ”に見せているのかもしれませんが、素敵な親子関係、羨ましいです。ご苦労をいっっっぱいされていることはお察しいたしますが。
随分前に林真理子さんのユーチューブで紹介されていた本書。
日大で大変な重責に悩んでいらっしゃる林さんが、こんなほのぼのした本を読んで、心穏やかだった日々があったでしょうに。
いろいろな振り返りをさせてくれる本でした。
パリ、行きたいなあ。