中年危機を乗り越え、前を向いて生きるために人生を「再定義」する本をご紹介します。

ミッドライフ=中年、の、クライシス=危機。80%の人がこの危機「しんどい」に襲われているのだとか。

中年にあたる年齢は、人それぞれとらえ方が違うでしょう。

著者で医師の鎌田實先生は48歳の時、ミッドライフ・クライシスに陥ったそうです。私自身は振り返ってみると、38歳の時に重病になり、以来、それまでの生き方を改めるようになりました。現在のアラ還という年齢は、老年初期にあたると考えると、ミッドライフはもう乗り切ったと言えるのかもしれません。

危機=クライシス。これに見舞われるのは、モーレツに働いていた人が多いようです。若さを過信して無理や無茶を続けると、心身のどちらか、あるいは両方が摩耗してしまい、物理的に無理がきかなくなる。思い当たるフシのある方、多いのでは?

この青春新書には、鎌田先生による愛に満ちた金言がいっぱいです。現在、クライシス真っ盛りの方に、大変参考になるのはもちろん。これから中年期を迎える若者には、予防法の模索のために。また、クライシスを過ぎた方にも、後進の方にアドバイスを送るためのアンチョコとして。全世代の方にぜひ一度、目を通していただきたい一冊です。

順風満帆な人生を歩んでいると思っている方、特に「必読」です。お気をつけくださいね。