作詞家・湯川れい子さんが女性たちに贈るエール「時代のカナリア」

現在86歳。女性初の音楽評論家・作詞家として、男社会に文字通り「揉まれて」も信念を貫き通してきた、あっぱれなヒトの著書です。膨大な量の体験に基づいた意見、説得力がありますね。

会いたい人に会いに行く。行きたいところに行く。湯川さんの若かりし頃は、今から想像もつかないくらい難しかったと思われることをやり遂げた強い意志と行動力。見習うべき点は山のようにあります。

華やかな世界にいらっしゃる方で、その経験も特殊。正直「うらやましい」と感じる話が多いのですが、それは湯川さんご自身の努力によるものですから、妬むのはお門違い。素直に羨望のまなざしを向け、あとに続きたいですね。

芸能人が「憲法9条死守」とか「原発反対」とかの政治的な意見を言うと、眉をひそめる人が多いのは悲しい現実ですが、ひるむことなくオピニオンリーダーとして先頭に立ってほしい。影響力がやはり大きいです。

隆祥館書店の二村店長が「道上洋三 県工道場今週の1冊」というコーナーを持ち、毎週、素敵な本をご紹介くださっています。この「時代のカナリア」も、こちらのコーナーからの推薦。飾らない文体が魅力的な、説得力のある内容です。ぜひお読みください。