佐々涼子さんの渾身のルポ「ボーダー」。難民申請者の実情の赤裸々なレポートです。
国境線など、人間が恣意的に引いたもの。生まれてくる子供たちに、ボーダーなど無意味なはず。なのに・・・ 現実の重さ、入管の頑なな拒絶対応が、否応なしに乳児の未来までも塞いでしまう。少しでも、難民問題に関心を寄せる人が増えることを希望して綴りました。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
国境線など、人間が恣意的に引いたもの。生まれてくる子供たちに、ボーダーなど無意味なはず。なのに・・・ 現実の重さ、入管の頑なな拒絶対応が、否応なしに乳児の未来までも塞いでしまう。少しでも、難民問題に関心を寄せる人が増えることを希望して綴りました。
その歌声をぜひ聴きたくなる小説。こんな魅惑的な歌手を文字でクリエイトすると、テレビ局や映画会社が歯噛みすることでしょう。脳内妄想でいくらでも「無敵のミチル」が読者の頭数分生まれるのですから。やっぱ「本はイイ」と思える物語です。
堺市立安井小学校の素敵な授業の様子が、子どもたちの作文から伝わってきます。文集が児童だけでなく、その親たちまでをつなげる、立派な地域コミュニケーションの一役になっていたという事実。作文の大切さがよく分かる良書の紹介です。
阿川佐和子さんの推薦文「まもなく迎える死への覚悟がすがすがしく変わった」。名言です。でも失礼ながら、お若い方の一言も欲しい! 「いい人生だった」と全ての人が思えるように、この本はジェネレーションレスの必読書です。
日本サッカーの代表監督・森保一氏の帯の言葉がとても真摯です。広島本大賞受賞作品。サッカー界の多くの名将を育てた、ある意味、日本サッカー界の真の貢献者が今西和男氏であることは疑いありません。それなのに・・・続きはぜひお手にとって。
明日からマスクが解放というタイミングで、この「ネガティブ・ケイパビリティ」を紹介するのは、なかなか意義深いことと感じています。早急な結論や過激な意見に飛びつかず、急がず焦らず耐えていく力を養う。コロナ禍の現代に必読と言っても過言ではありません。
ご長寿時代に避けられない、老いていくことと介護に携わること。上手につきあえば、介護する方もされる方も「安心♡」なことを、認知症専門医が豊富な経験からくる具体的なエピソードで、読みやすいエッセイにまとめてくださいました。読めば「感謝!」です。
いろんな国から来て、今、日本で暮らしている魅力的な人たちを、味わい深い絵と朴訥な文章でつづった、金井真紀さんの本領開花作品。一人ひとりの話をのんびりじっくり聞いて、それぞれが個性的な美味しいワインのように仕上がっています。ぜひご賞味を!
来週、東日本大震災から12年になります。阪神淡路大震災はもう28年も経つんですね。記憶どころか全く知らない若者が大勢いるのもうなずけます。だからこそ、この本はできれば若者に読んでほしい。PTSD という専門用語を普通に流通する言葉にした、心のケアになる本です。
直木賞受賞作家でW朝井氏と言えば、朝井まかて作品が大好きな私ですが、朝井リョウ氏のエッセイの面白さに、この度初めて気づきました。大爆笑必至です。尾籠なオハナシが多いので、食事をしながら読書する習慣の方は、控えられることをおすすめします。