Book一覧

佐々涼子さんの渾身のルポ「ボーダー」。難民申請者の実情の赤裸々なレポートです。

国境線など、人間が恣意的に引いたもの。生まれてくる子供たちに、ボーダーなど無意味なはず。なのに・・・ 現実の重さ、入管の頑なな拒絶対応が、否応なしに乳児の未来までも塞いでしまう。少しでも、難民問題に関心を寄せる人が増えることを希望して綴りました。

こころの作文 綴り、読み合い、育ち合う子どもたち。偉大なる勝村謙司先生の登場です!

堺市立安井小学校の素敵な授業の様子が、子どもたちの作文から伝わってきます。文集が児童だけでなく、その親たちまでをつなげる、立派な地域コミュニケーションの一役になっていたという事実。作文の大切さがよく分かる良書の紹介です。

サッカーワールドカップ大躍進の陰に今西和男氏がいらしたことをぜひ知ってください!

日本サッカーの代表監督・森保一氏の帯の言葉がとても真摯です。広島本大賞受賞作品。サッカー界の多くの名将を育てた、ある意味、日本サッカー界の真の貢献者が今西和男氏であることは疑いありません。それなのに・・・続きはぜひお手にとって。

ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力

明日からマスクが解放というタイミングで、この「ネガティブ・ケイパビリティ」を紹介するのは、なかなか意義深いことと感じています。早急な結論や過激な意見に飛びつかず、急がず焦らず耐えていく力を養う。コロナ禍の現代に必読と言っても過言ではありません。

介護をこれからする予定がある方、される予定がある方。「ボケ日和」を読みましょう。

ご長寿時代に避けられない、老いていくことと介護に携わること。上手につきあえば、介護する方もされる方も「安心♡」なことを、認知症専門医が豊富な経験からくる具体的なエピソードで、読みやすいエッセイにまとめてくださいました。読めば「感謝!」です。

心の傷を癒すということ 大災害と心のケア

来週、東日本大震災から12年になります。阪神淡路大震災はもう28年も経つんですね。記憶どころか全く知らない若者が大勢いるのもうなずけます。だからこそ、この本はできれば若者に読んでほしい。PTSD という専門用語を普通に流通する言葉にした、心のケアになる本です。