ケーキの切れない非行少年たち

児童精神科医である著者・宮口幸治氏は多くの非行少年たちと出会う中で、「反省以前の子ども」が沢山いることに気づきます。ケーキを等分に切ることすらできない「境界知能の人々」を救う超実践的なメソッドが、この本では紹介されています。

武漢日記を読みました。

新型コロナウイルスの蔓延による1100万都市のロックダウン。その封鎖下で一人の女性作家が書き始めた実情を訴える日記が「億単位」の読者を励まし続けた。その魂の記録です。

塩田武士氏のリアリティ

日本の戦後最大未解決事件「グリコ・森永事件」を根底に描かれた、圧倒的リアリティで迫る傑作「罪の声」。そして塩田氏の元新聞記者という身分が、現代の情報の怖さ・脆さを巧みに描いた「歪んだ波紋」。どちらも読ませます。

村上春樹氏ははたしてグルメか?

村上春樹氏のTシャツコレクションの写真がふんだんに掲載された著書「村上T」。その中で氏がアイスランドをお気に入りとのことで、私の彼の地の滞在エピソードを踏まえ、氏は美食家だろうかということを少し考えてみました。

ローテンブルクとエレベーター

世界遺産の域内にはエレベーター設置が禁止されているという事実。写真の風景も階段と梯子を登って、やっとたどり着いたご褒美の景観でした。どうしようもない時は人に頼る。コロナ禍で大変な時ですが、人とのつながりを大切にしたいものです。

農業は楽しい! ストロベリーライフ

農業を取り扱った小説は、以前紹介した篠田節子さんの「女たちのジハード」に一部分ありましたが、このストロベリーライフは、ほぼ全面「アグリカルチャー」。かなり取材の実体験が伺える、リアルで楽しいストーリーです。