映画化に触発されて「アキラとあきら」池井戸潤を読み直しました。

文庫がオリジナルの「アキラとあきら」。徳間文庫のこの初版は、堂々のブ厚さで、本体価格も1000円とご立派でした。改訂版は上下巻になっているので、お値段は割高なのでしょうか。すみません。リサーチ不足です。

竹内涼真・横浜流星 W 主演での映画化が注目される本作品ですが、2017年、既に WOWOW でドラマ化されています。この時の主演は向井理。おそらく彬(アキラ)が配役されていたんだろうと調べてみると案の定で、瑛(あきら)は斎藤工でした。

私の読後感では、御曹司の彬より、庶民派の瑛の方が、真の「スーパーヒーロー」と映っていて、WOWOW がどんな脚本だったのか、とても興味が沸いています。見るチャンスはあるんでしょうかね。

映画の配役は竹内涼真が瑛で、横浜流星が彬だそうです。わかりやすい配役と言えます。

ストーリーテリングが圧巻で、読み応えを感じる以前に、面白さに惹き込まれ、読後感はただひたすら《感動》。池井戸潤氏の上手さ炸裂です。

経済小説な青春小説。ビジネスに疎いからなんて躊躇せず、財務諸表とか決算報告書などの基本ワードをしっかり勉強しつつ読むと、なお一層「読者も成長できる」物語です。

読書の醍醐味を本書でぜひ味わってください。