朝刊の本の広告と書評欄には徹底して目を通しておりますが、その中で私のアンテナにひっかかったのがこの「”正しい”を疑え」。岩波ジュニア新書、というシリーズ名にも興味がより一層沸きました。青少年向けなら、私の皺の少ない硬い脳みそにも、しっかり染み込む分かりやすい言葉で書かれているだろう、と想像したからです。
私のヨミははずれませんでした。
まず、いろんなことに「疑問」を持つ習慣を身につけること。世の中には、様々な考え方の人がいて、全く同じというのは「ありえない」ということ。
さらに SNS への懐疑的な意見。
私が日頃、思っていた意見・疑問・思考を見事に明解に、しかもやさしい言葉で説いてくださっているのです。
ミステリーを読むことが「正しさを疑う」訓練になるとは、作家らしい面白い考え方だなあ、と思いました。
真山氏のアドバイスに従い、アガサ・クリスティーを原書で挑戦してみようと企んでいます。ちょうど年末年始は図書館が休館なので、良い時間の使い方になりそうです。
大人の方も、子供向け書籍を、バカにしたり、恥ずかしがったりせず、気になるタイトルは、手に取って中身を確認することをお勧めします。素敵な出会いがありますよ。