最近、隆祥館書店・二村知子さんの推薦本にはまっています。

二村知子さんを知るきっかけになったのは、朝日新聞の土曜別刷り be のフロントランナーの記事でした。ネットは本当に便利だなと思うのはこんな時で、隆祥館書店が検索したらすぐ見つかり、ブックマーク。以来、時々訪れては、推薦図書をメモし、図書館で借り出しています(←買わんのかい!!!)

お店は大阪にあるので、コロナが落ち着いたらぜひ訪店しようと思っておりますが、いつになることやら。1万円選書もされているそうなのですが、まずはご本人にお会いして、本の話で盛り上がりたい、と妄想モード全開です。

最近ご紹介させていただいた「最強のふたり」は二村さんの推薦でした。そして今日ご紹介するのは、ちゃんへん氏の「ぼくは挑戦人」。韓国籍のプロパフォーマー(ジャグリング)が書いた、とても示唆に富んだ本です。

中でも衝撃だったのが、ヘイトデモに参加している青年の、安易な参加理由。ちょっと著作権に触れることを覚悟で抜粋すると

《会社でむかつくことがあると、ネットで朝鮮人や障がい者の悪口を書いて盛り上がる》

《ネットが自分の居場所みたいになっていて、たまにストレス発散にゲーセンに行き、同じ感覚でデモに参加する》

(ちょっと表現は変えました) ・・・

私はこの感覚に慄然としました。

まあ、そんなネガティブな部分はあくまでも実態を紹介するごく一部に過ぎず、全体的には夢を追いかけて実現させていく、とても勇気が湧く内容です。タイトルも上手いですね。在日の方なので、とても苦労をなさった様子や、アイデンティティに関する悩みとか、興味深く面白く読めました。

いろんな刺激をもらえる、一挙両得な本です。ぜひご一読を!