一生モノの課題図書、と銘打たれた黄色い表紙の本が世に出てから、早3年。息子は着実に成長していますね。イギリスの教育制度が日本と違うせいか、親の意識のせいか、はたまた本人の資質のたまものか。私なんぞよりよっぽどしっかりした考えを持った少年になっていて、読みながら頬が緩みっぱなしでした。
成長していく様を見守るのは、本当にワクワクしますね。椎名誠さんの岳物語にもハマりましたが、自分が成長しない分、気にかけている人物がすくすく育っていくのは、己への良き叱咤激励になります。
子供の成長とか、家の建築現場とか、だんだん出来上がっていく様子を見守るのは、大好きです。私は子供を産まなかったので、我が子の成長ぶりを間近で見るチャンスを逸しました。書きたがりの私に子供がいたら、それこそ息子・娘自慢で鼻持ちならない文章を書き散らしていたことでしょう。神の賢明な配材(?)だったのかもしれません。
ブレイディみかこさんの適度な英語交じりのユーモラスな言葉選びで書かれた文章は、日英の文化の相違を分かりやすく表していて、とても勉強になりました。
読みやすい本です。