NEWジョージ・オーウエルの「1984年」も小川洋子さんなら、こんな格調高い物語になりますね。
美しくも危険な小説。そんな帯をつけたくなる、小川洋子さんの傑作長編です。作家という職業には、世の中に一石を投じる大切な役目もあるのでしょうか。大切なことをフィクションで伝える明晰な頭脳。そう絶賛したくなる素晴らしい本です。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
美しくも危険な小説。そんな帯をつけたくなる、小川洋子さんの傑作長編です。作家という職業には、世の中に一石を投じる大切な役目もあるのでしょうか。大切なことをフィクションで伝える明晰な頭脳。そう絶賛したくなる素晴らしい本です。
日本よりずっと国土が広く、しかもほとんどが砂漠というモーリタニアという国で、バッタの研究を続けた著者。ウルドというミドルネームは伊達ではなく、その「バッタ愛」の巨大さや、研究者としてのド根性ぶり。面白い上に大笑いできるんです。
読了するのに時間と集中力と腕力を必要とする本でした。10年くらい前の著述なので、今、問題になっているウクライナのことは、歴史的背景を垣間見るくらいしかできません。こんな人が上司だったら、私は「即クビ」だけでは済まず、国外追放か命も消されそう。コワ・・・
本を読む人を増やす!!!ための最強の啓発本として、この本を様々な方に知ってほしいと切望いたします。いやあ、面白かった。文章はゼッタイ読んでいる(スマホの画面にだって、文は載ってるわけでしょ)のに、「本」になるとハードルが高くなる・・・謎が少し解けます。
日本の看護師は甘やかして患者を王様扱いしてくれる。カナダでは決して甘やかされず、患者と看護師は対等。すると、本来は重病なのに、まるでちょっと風邪ひいた? みたいな気分でいられる。そんな日本と海外の入院事情の違いなど、勉強になるネタが山盛りです。
旅行記とかエッセイとか、そんな軟弱なジャンルで一括りにしたくない、なんとも贅沢な本です。なにしろ大笑いできて、しかもよく読めば、勉強になるネタがゴロゴロ転がっています。一流の場所で働く方々は、不断の努力を惜しまない。これ、永遠の真実です。
誰かに親切にしなきゃ、人生は長く退屈なものですよ この言葉を、今、スマホに見入っている、特に多くの若者たちの耳元でささやきたい。理佐と律という姉妹が、ある町で始めた生活で、周囲の信頼を築き、影響し、広がっていくさまが、絵巻物のようなやさしい語りで、心に染み入ってきます。
人間を特別なものとして捉えない。なんだか究極の悟りのような境地に至っていらっしゃるヤマザキマリさんの子育てエッセイ。シングルマザーになる事実を受け入れ、というか果敢にチャレンジしていったような壮絶(読者は悶絶)なエピソードの数々。面白くてためになる本です。
大学での専攻が経済学科で良かったと、久しぶりに思える本でした。斎藤先生の理知的で示唆と洞察に満ちた学術書。英語版が先行出版されているそうなので、MEGAの陣営が先にこの本に目を通して、今の間違った歯車の向きを正す方に動き出していてほしいと、切に願ってやみません。
アメリカの薬品メーカーが、大量に薬を買ってくれるように、日本の医師を抱き込んで、日本人シニアを不健康に導いている。極端ですが、わかりやすく言うと、そういうことかなと思える現実。でも鎌田實先生と和田秀樹先生は、真っ当な診断・診察です。間違いない。