中年危機を乗り越え、前を向いて生きるために人生を「再定義」する本をご紹介します。
人生、ずっと上り坂ではありません。下り坂に入っていく成人後期、人は心や身体の問題に直面します。その問題が「危機」と呼ぶほど大きくなるのは、えてして順調にトラブルなく生きてこられた方。だからこそ、この本は有益なのです。お守りとしてぜひ一読を。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
人生、ずっと上り坂ではありません。下り坂に入っていく成人後期、人は心や身体の問題に直面します。その問題が「危機」と呼ぶほど大きくなるのは、えてして順調にトラブルなく生きてこられた方。だからこそ、この本は有益なのです。お守りとしてぜひ一読を。
1冊目が面白くて、文庫本を購入してしまった「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」。息子君の成長が気になり、続編の「2」を喜々として借りました。英国ブライトンという土地柄のせいなのか、ブレイディ家が特殊なのか。期待を裏切らない内容でした。
トスカーナの山沿いにある村。何世紀にもわたって本の行商で生計を立ててきたという。籠いっぱいの本を担いで国じゅうを旅し、「読む」ことを世に広めた人たちのおはなし。イタリア・本の露天商連盟から《金の籠賞》を贈られた、読み継がれるべき1冊です!
小説とハウツー物。これが日独の文化比較というか、ライフスタイルの両極端な面を浮き彫りにしていて、どちらも面白く読めます。日独のどっちが優れているかではなく、それぞれの良いところどりをする。人生をうまく生きていくには「柔軟性」が大切です。
現代医学の最先端をいっているように見えるドイツが、実は自然治療にも心酔しているというのは、ちょっと驚きの事実かもしれませんね。でも、リサイクル先進国で環境保護に熱心な国民性ですから「薬よりハーブティー」というドイツ人的発想はまったくもって《普通》なのです。
児童文学の名作を、私自身が子供時代に読んでいなかったとは不覚でした。時が流れても、良作は年齢に関係なく「面白い」ということを改めて実感。動物を《飼う》のではなく《一緒に暮らす》という発想。斬新です。
夏目漱石がいかに偉大な文豪であったか。その人望の厚さや、文章を書くことにも読むことにも卓越した才能を持っておられたこと、ユーモアのセンス、審美眼など、余すところなく丁寧に描かれています。ミチクサが多いほうが人生は面白い。蓋し名言です。
40で酒乱、50で人格崩壊、60で死ぬ。これがアル中の末路だそうです。アルコール依存症の特徴、なぜそうなるのかの具体的な例、互助の世界(アル中同士で集う)についての分かりやすい説明など、体験者ならではの話が盛沢山です。
競争の経済にあったかな血を通わせよう。医師らしい例えが、敬遠しがちな経済をイメージしやすく説明しています。苦境に立つ日本経済を、明るい未来に導くために。キーワードは「波」「回転」「フロンティア」。さて、日本は強くなれるでしょうか?
惜しまれながらも退陣されたドイツの前首相・メルケル氏。彼女の政治手腕を様々な人がいろんな側面から描き出した秀逸の評伝です。メルケル氏のお人柄が余すところなくクリアになり、益々彼女が好きになります。マリア・テレジアの再来と言われる女帝の生き様をお読みください。