膨大な量のご著書を競うように出していらっしゃるお二人の医師の対談。
どちらの先生も豊富な臨床経験に裏打ちされたデータをお持ちなので、日本で常識と言われている医学の話と違っていても、全然違和感がありません。むしろ納得できます。
鎌田先生、今年76歳、愛車はポルシェのオープンカー。
和田先生、今年64歳、愛車はマセラッティ。
いいですねぇ、元気な不良老人。カッコイイ!
お役所は面倒なのか、責任を負わされるのがイヤなのか、数字や検査結果で何でもかんでもパッパッと振り分けていきます。
典型的なのが、免許返納。
確かに老人がアクセルとブレーキの踏み間違いで事故を起こし、悲しいことに事故死されてしまった被害者や遺族の方々の無念は、身に染みるように理解できます。
でも、事故を起こした原因は認知症そのものとは限らないようです。実際、認知症を発症している方の方が、ゆっくり運転で、事故はめったに起きていないみたいですし。
むしろ、農家の方などは、免許返納で、農機具の運転も出来なくなり、仕事まで奪われて「ボケ」が進行。却って不幸を招いているようですよ。
血圧降下の薬も、医者が保険の点数稼ぎに出しているような気がします。血圧の数字を、本来なら少し高めの方が健康的なのに、体型も体質も全然違うアメリカ人のデータをベースに考えているから、延々と薬漬けにされる日本人シニアたち。
この本をお読みになって、ぜひ、元気な老後をお過ごしくださいませ。