伝説の女商人・大浦慶の生涯、グッドバイ
胸のすく豪快な女性が主人公の歴史小説。長崎で茶葉を商った伝説の商人・大浦慶の生涯はお馴染みの幕末の志士が次々と登場し、さながら偉人の博物館です。
愛してやまない本のこと、言葉のこと、そしてドイツに関することを綴ったブログです。
胸のすく豪快な女性が主人公の歴史小説。長崎で茶葉を商った伝説の商人・大浦慶の生涯はお馴染みの幕末の志士が次々と登場し、さながら偉人の博物館です。
不倫や離婚騒動でたたかれまくっていた乙武さんを、SNSに疎い私は、ただ密かに「私だけは信じています」と隠れキリシタン状態でしたが、四肢奮迅を読んで、大勢の支持者がいたことを知り、安堵しました。
香山哲作「ベルリンうわの空」に見る、大都市ベルリンに住む人々のゆったりとした心豊かな生活。経済優先の日本社会が忘れてしまった余裕のある暮らしを取り戻したくなる心の啓発書です。
日本人はポジティブなものよりネガティブなものを好んで読む傾向があるのでしょうか? アメリカでベストセラーになった本より、邪悪な・・という副題がある本の方が、人気が高かったそうです(哀)
「若き数学者のアメリカ」と「遥かなるケンブリッジ」。海外生活にポジティブな気構えをもって臨みたいという方は、ぜひこの2冊を読んでから離日してください。
キーワードは「血のつながり」。これ以上はネタバレになってしまうので、ここでは触れません。期待に必ず応えてくれる、極上のミステリーをどうぞ。
たてまえがなく本音しか言わず考えもしない。そんな警察官が上層部に本当に存在してくれたら。隠蔽捜査というネガティブなタイトルに真っ向から楯突くスーパーヒーローが活躍する、本格警察小説です。
記憶を失っても、その人がその人らしさをなくすことはありません。認知症は、周囲の理解に寄り、皆が穏やかに幸せに暮らせるようになる、忍耐ではなく愛情を試される病と言えるでしょうか。
数学が嫌いという人はかなり多く、この本屋大賞受賞作も「数式」という言葉で毛嫌いして読まない人がいるようです。でもそんな理由でこの愛すべき物語の神髄に触れないのは、あまりにもったいない。
ミシェルさんが人生を振り返り、ファーストレディとしての苦悩と喜び、妻として母として良識を持ち続けた奮闘ぶりが克明に書かれた本です。