予約の取れないフレンチレストラン等

障がい者だからって、稼ぎがないと思うなよ。姫路まさのり著

本のタイトルがちょっとケンカ腰ですね。でも、私にもその気概は少しわかります。障がい者の方が働く施設を、縁あって見学させていただいたことがあるんです。作業もほんの少しですが体験させてもらいました。

地味な工程をただ黙々とこなすのですが、不器用な私はいつまでやっても合格水準に達することができず、作業所の監督に嫌味を言われるしまつ。向いてないなと、深く実感しました。

この本には、そんな作業所が、不当に安い工賃で成り立って、障がい者の方々の自立を阻んでいること、また、障がいがあっても、ない人に負けない、いや、優に勝っている人が、立派に大評判になる店や商品を世に送り出していること、などが描かれています。

舞鶴のフレンチレストランは予約が取れない。年商2億円を稼ぐクッキー工場は原料選びから全くぶれない。古久保憲満氏の細密画は世界で評価を受けており、小牧ワイナリーの信長ワインも大人気。これ、みんな、身体障碍者・精神障碍者・知的障碍者の方々が成し遂げているって、想像できますか?

エラそうなことを書ける立場ではないので、この本の紹介はここまでにしておきます。信長ワインを探しに、リカーショップに行ってこよっと。