漫画家 井出智香恵氏の実録・国際ロマンス詐欺「毒の恋」被害額7500万円!

私が自宅にパソコンを設置した時、電子メールアドレスを取得してからしばらくすると「海外旅行に抽選でご招待」という告知を yahoo のサイトで見つけました。まだ無知だった私は、深く考えることもなく、無邪気にメールアドレスをそのサイトに知らせました。

そしたら来るわ来るわ。恋人になってください(男女混ぜこぜ)。あなたの家の近くに来たから今すぐ逢ってほしい。2億円をどうしても上げたいので口座番号を教えてください・・・

どう考えても《オカシイ》と、さすがの私も気づいて無視していたら、怒涛のようにしつこかった妙竹林な大量の迷惑メールも、だんだん来なくなりました。今は私が使っていない電子決済に関する迷惑メールが多いです。

私の母には平野紫耀から携帯メールにしつこく「チャットしよう」というのが来ていましたね~

迷惑メールに詳しくない母は「私はあなたを知りません。間違って送られたのではありませんか?」と最初の着メールに返信してしまい、来るわ来るわで、私に泣きついてきました。ブロックしてもブロックしても、違うメアドから性懲りもなく「平野紫耀です」と送ってくるアホさかげんと、詐欺師のある種の勤勉さ(?)にも驚きながら、母のメアドを複雑なものに変えることで、ニセ平野紫耀と縁が切れました。

私自身は IT リテラシーもスキルも低いと自覚しているので、フェイスブックもツイッターもついでにインスタグラムにも手を出しておりません。有名な方はご自身の認知度等から確固たる理由があって公開されているのでしょうが、井出氏が遭われた被害を思うと、ネット社会の怖さに今更ながらたじろぎます。

それにしても「漫画家がマンガのような酷いメに遭った」としか私には思えなかったんですが、よくここまで赤裸々にご自分の恥をオープンになさいましたねえ。

詐欺師が心理学に長けているという事実を、まざまざと見せつけられました。

やめると、これまでの苦労が水の泡になってしまう、だから限界まで注ぎ込んでしまう心理を「サンクコスト効果」というそうです。給付金誤支給事件がありましたが、オンラインカジノで全部使ってしまった心理も多分同じです。

詐欺はウソをうそで固め、周りに確認させないように誘導し、考えるヒマを与えず、被害者を振り込みロボットに変えます。お年寄りを狙ったサギも、井出智香恵氏が遭われた国際ロマンス詐欺も、基本の手口は同じです。

欲に駆られると、人間、ろくなメに遭いません。お勉強しましょうね。