まいまいつぶろ 村木嵐著 名作です!
廃嫡を噂される若君と、後ろ盾のない小姓。二人の闘いには、表立った味方がいません。吉宗や大岡越前といった今も知られているヒーローたちが脇を固めていますが、長福丸と兵庫の純粋な結びつきは、読者の涙を誘わずにはいられません。
廃嫡を噂される若君と、後ろ盾のない小姓。二人の闘いには、表立った味方がいません。吉宗や大岡越前といった今も知られているヒーローたちが脇を固めていますが、長福丸と兵庫の純粋な結びつきは、読者の涙を誘わずにはいられません。
国民的・世界的ベストセラーに待望の続編が満を持して登場! みんなが心待ちにしていた「その後」のトットちゃん。多くの著書がある黒柳徹子さんですが、あれだけ書いても、まだまだ面白いエピソードが尽きない、奇特な方ですね。
名アナウンサー久米宏氏をして「至高の愛」の物語、と言わしめた、とてつもなく素晴らしい小説。権力や地位に固執する権威主義者がスパイスとしているからこそ、芸術性の追求や深い愛情が尚一層胸に迫るのでしょう。令和の金字塔と言わせていただきます。
余命宣告をされてからも、尚、音楽家として、世界のサカモトとして、凛々しく生きぬかれた、坂本龍一の遺作自伝。あまりに多くの珠玉のメッセージが込められていて、零れ落ちないよう、今、必死に受け止めています。
彼なら絶対やってくれると、信じてはおりましたが、選ぶのは他人だから、少々不安もありました。でも、大谷選手の偉業がどれほど凄いことか、よく理解されている人ばかり。2回目の満票のMVP! 万歳!!
フィレンツェの美術学校で勉強された著者。生い立ちからして半端なく劇的な方ですが、今なお、モーレツに邁進なさっている様子が、リアルに迫ってきます。「ちょっと、このヒドイ話、聞いてよ!!!」的な話は、本当にトンデモがいっぱい!
乱読のもたらす効用を、知の巨人が明解に説いてくれています。セレンディピティという言葉は、まだ市民権を得ていないようですが、知識人にはかなり馴染みのワード。私は偶々、鎌田實先生のご著書で知りましたが、そんな風に乱読には「出会い」があるんです。
認知症になることは、自分を失い、アイデンティティが将来持てなくなること・・・ そのような恐怖感を、誰もが持っているように思います。必死で防御するより、なってもある程度対処できるように準備してみては? 現実的におすすめの適書です。
山ほど空き家があるにもかかわらず、大量のホームレスが街にあふれている。そんなおかしなパラドックスの正体をわかりやすく説明し、どうすれば、お馬鹿な政治家たちに「正しい使い方」を示せるか。それがよく分かる小説、ですかね。
帯の言葉が秀逸です。「これほどの純愛を、人は醜聞という―」。小説の世界に埋没するというか、引きずり込まれるというか、魔力のような筆力。一雫ライオンさん、掛け値なしに随一のストーリーテラーです。